旭山動物園は25日、リニューアルオープンする「ととりの村」を報道関係者に公開した。新しい展示手法として、水鳥が泳いでいる姿を池の中から観察できるように潜望鏡を3基設置。坂東元園長は「水中での姿を見る機会はあまりない。のぞくことで新しい発見につながる」と狙いを話す。
正門近くにある、ととりの村は1997年に完成。敷地面積は3428m²で、全体を高さ14mの網で囲んでおり、水鳥たちが自由に飛び回ることができる。現在はハクチョウ、ガン、カモなど12種104羽を飼育している。
池の防水改修や天井網の張り替えといったリニューアルのため、昨年4月から閉鎖。池改修は石田兼松八興建設・高組共同体が、天井網張り替えは石田兼松八興建設が担当した。新たに取り付けた潜望鏡3基のうち1基は、車いすでも利用しやすいよう配慮。工事は昨年12月4日に完成し、工事費は合計1億5700万円に上る。
28日のオープンを控え、坂東園長は「長い首を水中に入れて餌を探し食べる姿や、水かきの使い方などに興味を持ってもらえれば」と期待を寄せている。(旭川)