旭川医大は、動物実験棟大規模改修を建築、電気、機械の3分割で早ければ12月に一般競争公告する。外壁や内装改修、屋根一部修繕などに取り組む予定で、工事費は最大8億円と見積もっている。工期は7カ月程度となる見通しだ。
1976年に建設された動物実験棟(RC造、3階、延べ2543m²)は、マウス、ハムスター、ウサギなどを用いて医学や遺伝子の研究に関する実験をする施設で、主に医学科の学生が使用している。これまでにも何度か改修を実施してきたが、建物本体や設備の老朽化が進行していることから大規模改修に踏み切った。
工事内容を見ると、建築は外壁や内装改修、屋根一部修繕などを想定しており、工事費は2億―6億円と試算。電気、機械設備にはそれぞれ1億円程度を見積もる。改修設計は、建築を唯設計、設備を総合設備計画に依頼する予定で、業務期間は10月12日までとなっている。
改修工事とは別に、現在、既存棟南西側では廣野組の施工で動物実験棟の新棟建設が進められている。新棟の規模はRC造、3階、延べ1510m²で、10月末までに完成させる見通し。既存棟の大規模改修工事中に行う実験などは新棟で実施する考えだ。