山元組(本社・鷹栖)は、5月1日付で建設部門を東海産業(同・旭川)に営業譲渡した。技術者をはじめとする社員は東海産業が引き継ぐ。また、鷹栖町にある社屋と土地も取得し、鷹栖支店を開設する。山元組は不動産部門を残して、東海産業が取得した社屋の一部で営業を続ける。
東海産業は1964年に創業。資本金8113万円で従業員は52人。2017年5月決算の完成工事高は9億8979万円。各発注機関の格付けを見ると、北海道開発局で一般土木B、道建設部で一般土木A2、道農政部で農業土木A、旭川市で土木Aとなっている。
山元組は1950年創業で、資本金は2000万円。17年4月決算の完成工事高は11億5163万1000円に上る。格付けは北海道開発局で一般土木B、舗装B、管C、建築C、道建設部で一般土木A2、舗装B、道農政部で農業土木A、道水産林務部で森林土木B、旭川市で土木Aなど。
営業譲渡後の東海産業の資本金に変更はなく、山元組の技術者10人、作業員14人を受け入れ、役員は執行役員として迎え入れた。許可業種は現時点では変わらないが、建築の資格を持つ技術者が増えるため、今後建築を取得する可能性はある。
東海産業の津山建社長は「山元組は農業土木に強い技術者が多いが、東海産業として今後より農業土木に力を入れていくかはまだ決めていない」と話している。