VRで室内を自由に移動も 札幌のアモルフィが提案

2018年06月08日 17時00分

 アモルフィ(本社・札幌)は、住宅メーカーやマンションデベロッパーなどの営業ツールに、VR(仮想現実)を使った「アルカサルVR」を提案している。現地に出向くことなく、手持ちのスマートフォンやパソコンの画面から仮想で物件の内覧をするシステム。室内を自由に移動したり、設備などの情報をテキストで確認できるので、営業スタッフが立ち会わなくても部屋の様子が把握できる。不動産業界だけでなく、ホテルやレストラン、結婚式場など商業施設の歩くパンフレットとして広く使ってもらいたい考えだ。

 米国・カリフォルニア州に本社を置くMatterPort(マターポート)社の技術。アモルフィは、同社とのライセンス契約によって営業活動を展開している。

 専用の4Kカメラを使い、部屋の十数カ所を撮影。天井と壁、床までの距離を赤外線で測りながら、複数画像を結合することで実物そっくりの3D空間をつくる。事務所や商業施設の場合、机や棚、照明、空調機など室内にある備物も鮮明に映し出す。

 アルカサルVRでは、部屋の中を自由に行き来できるパノラマモードのほか、間取りの確認に便利な「フロアプランモード」と、部屋の断面を閲覧できる「ドールハウスモード」を用意する。

イメージ画面。左下の人型アイコンをクリックすれば、仮想で室内を移動することができる

 画面内に点在する情報ポイントをクリックすれば、部屋の広さや採光の具合を紹介するテキスト情報が表示される。動画を埋め込んだり、別のウェブ画面にリンクすることもできる。

 新しい形の営業ツールとして、主に住宅メーカーやマンションデベロッパー、工務店、賃貸不動産管理会社向けに提案している。同社に物件の3D化を依頼すると、おおむね撮影日から1―2日で成果品を引き渡す。

 本州の大企業を取引先に持つ不動産賃貸会社の場合、顧客に北海道へ来てもらわなくてもVRで物件を内見でき、春先の異動シーズンを効率的にこなすことができる。都心部など立地の限られる地域では、モデルルーム代わりにVRプロモーションを使うという方法もある。

 長谷川真社長は「昨今の新築賃貸住宅では、入居希望者の内覧を完成引き渡しまで認めないというケースが増えている。完成時までに満室にして経営を安定させたい家主と、内覧できないなら決められないという入居希望者とで、思惑に相違が生じている」と指摘。そうした課題の解決に向け、アルカサルVRによるサービスを考案した。

 「モデルルームや住宅展示場に代わるプロモーションのほか、ビルや公共施設の完成記録、ホテルや民泊向けのウェブ紹介など幅広く使ってもらえれば」と話している。


関連キーワード: 新技術

ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

株式会社クリエイター
  • 日本仮設
  • オノデラ
  • 古垣建設

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

道内建設会社 毎週5社のペースで消える
2020年08月31日 (9,221)
工事が順調に進展 仮称・苫小牧中央インター線
2020年06月16日 (2,148)
現場の風景 旭川市総合庁舎建て替えと工高生
2020年09月04日 (1,558)
ニセコ・アビエーションが倶知安に「空の駅」
2020年09月15日 (1,273)
日ハムBP起工式 大林組・岩田地崎JV竹中所長の思い
2020年04月14日 (1,102)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓new

おとなの養生訓
第191回は「じゃがいも」。秋の味覚です。カロリーはご飯の半分、ビタミン豊富で意外にもバランス良く栄養補給できます。

連載 会社探訪記

会社探訪記
地域に根差した企業を不定期で紹介します。

連載 深掘り

深掘り
地域発展には欠かせない、新技術と それを発展させたビジネスの創出。 〝勝ち〟にこだわる経営者らの発想や アイデアを紹介します。