旧トマモール解体再開に慎重な姿勢 苫小牧市が対応報告

2018年06月15日 13時00分

 JR苫小牧駅前の「旧トマモール」の解体工事がアスベスト飛散防止方法に不備があり中断している問題で、苫小牧市は13日開かれた市議会厚生委員会で、作業停止命令後の対応について報告した。パチンコ店を計画しているマルハン(本社・京都)が住民説明会を開き、解体工事を再開する意向を示しているが、市は解体方法など精査が必要だとして慎重な姿勢を見せている。

 旧トマモールはJR苫小牧駅北口、木場町1丁目にある大型商業施設。マルハンが朝日建装(本社・大阪)に解体を依頼していたが、アスベスト飛散防止に不備があったことから、2017年11月に市と苫小牧労基署が解体の一時停止を命令。

 市や労基署がこれまで元請け業者の朝日建装などと対応協議を続けているが再開には至っておらず、解体工事計画書の提出を求めているところ。大気汚染防止法に基づく石綿の状況調査結果を踏まえ、工事関係者が具体的作業方法を検討している。

 市は、特定粉じん排出等作業実施届出書と改善計画書が提出された段階で内容を審査。問題がなければ、工事発注者が住民説明会を開催し、解体工事が再開される見込み。

 市は苫小牧労基署と連携し、建物とがれき類の石綿飛散防止対策の指導をするとともに、ほぼ毎日、養生などが適切にされているか外周から現場を監視。さらに週1回は立ち入り調査をしている。

 5月に独自で実施したがれき風下の測定では、大気中の石綿濃度は検出されていないという。


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