函館建青会(会長・渡辺一史渡辺建設専務)は、18日から函館高専の学生による建設企業インタビューに協力している。高専との共同事業の一環で、社会基盤工学科2年生36人が会員企業12社を取材し、その内容をプレゼン発表するもの。学生は取材を通じて地元建設業への関心を高めており、企業側も将来の担い手となる学生の動向を知る機会になっている。
2017年度に続く2回目の試み。18―28日の期間中、学生は3人一組で1社を取材し、会社概要や仕事内容、学生に伝えたいことなどを聞き取っている。現場で取材を受ける会社もあり、学生との距離感は近くなっている。
20日は高専で学生3人が渡辺会長を取材。採用基準や建設業の魅力などについて質問し、渡辺会長は「人ときちんと話せることが社会では大事」「建設業は形に残る仕事。災害時や復旧・復興でも地域の力になれる」と答えていた。
渡辺会長から働きたいと思う職場や週休2日への本音を聞く場面も。学生は「楽しく、仕事しやすい職場がいい」「やりがいがあれば頑張れる」などと返答し、仕事内容や職場環境を重視する学生が多かった。
取材を終え、学生たちは「生の声が聞け、とても参考になった」「将来を考える良い機会だった」と振り返り、渡辺会長は「興味を持ってもらうことが一番だが、地元でぜひ活躍してほしい」と期待を寄せていた。
高専では7、8月の授業内でプレゼン発表を予定している。(函館)