11万t級対応目指し10m泊地の浚渫計画 函館港若松地区

2018年07月13日 08時30分

 函館港若松地区で、今秋の暫定供用を目指してクルーズ船岸壁を整備している函館開建は、次のステップとして11万㌧級が接岸できるよう水深10m泊地28・5haの浚渫を計画している。30万m³から40万m³に上る浚渫土の活用は本港地区西防波堤改良の背後盛り土や、岸壁周辺で部分的に水深が深い箇所への投入などを検討中だ。

 クルーズ船岸壁は、JR函館駅近くの青函連絡船記念館摩周丸に隣接して整備する。延長は桟橋部250m、東ドルフィン部50m、西ドルフィン部60mの計360mで、9月末にも桟橋部175m、東ドルフィン50mが完成する。

 この段階で4万㌧級までの船舶を受け入れる環境が整う。今後、数年かけて西側の岸壁整備を継続するほか、11万㌧級までが航行できるよう泊地の浚渫を計画する。浚渫土の処理が課題だが、老朽化する西防波堤の改良を事業化して対応することを考えている。浚渫と改良は同時並行で進めることが予想される。

 西防波堤は延長1146mで重力式ケーソン構造。1910(明治43)年に着工し、63年に竣工しており、かさ上げや改良を繰り返している。現状は上部工が傷み、高波の打ち込みなどで背後の盛り石が痩せている。

 そこで上部工を原形復旧し、粘性を高めた浚渫土を使って背後盛り土を形成して安定性を確保する計画。広範囲に盛り土し、浅瀬をつくることで海藻類が住み着きやすくなるなど環境面への寄与も考えられる。

 また、クルーズ船岸壁の周辺には水深15、16mと部分的に深くなっている箇所がある。ここにも浚渫土を投入し、一帯を水深10mにすることを考えている。


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