帯広工高環境土木科では、2018年度の測量士補試験に2年生8人、3年生3人の計11人が合格した。全体の合格率は約3割で例年にない出題傾向も多い中、同校では過去最多の合格者を輩出した。
国家資格である測量士補は年齢や学歴、実務経験は問わないが、高校生での合格は容易ではない。
同校では毎年、希望者を対象に対策講習を開いており、前年度は8人が合格している。
今回は17人と過去最多人数での開講となった。佐々木秀徳教諭が指導を担当し、5月の試験に向けて昨年10月から週2、3回の講習に取り組んだ。過去問や参考書を活用しながら公式を覚え、手計算で導き出す過程を繰り返して本番に備えた。
3年生の吉田雄亮さんは「合格と聞いたときはうれしかった。勉強もいつか自分のためになると信じてやってきたので苦ではなかった」と笑顔を見せた。
指導した佐々木教諭は「心が折れそうな姿のときもあったが、長いことよく頑張ってくれた。今後は資格に見合った技術を身に付け、地域のために生かしてくれることを切に願っている」と教え子をたたえた。(帯広)