新さっぽろ駅周辺再開発 I、G街区で11月にも実施設計

2018年07月26日 08時30分

 札幌市厚別区の市営住宅団地跡地など5・5haを対象とした、新さっぽろ駅周辺地区再開発計画のスケジュールが判明した。11月にも医療や商業施設などが集約するI街区の8施設と、教育エリアとするG街区の2施設で実施設計に入る予定。G街区に設ける学校法人産業技術学園の新校舎を皮切りに、2019年6月以降に順次着工する。I街区のホテルと商業施設は20年2月から工事に取り掛かる見通しだ。

 厚別中央1条6丁目の市住下野幌団地跡地と、隣接する札幌副都心開発公社の所有地から成るI街区に加え、青少年科学館西側の厚別中央1条5丁目に位置するG街区を対象に再開発する計画。

 大和ハウス工業を代表者とし、大和リースや札幌学院大、産業技術学園、新さっぽろ脳神経外科病院、新札幌整形外科病院、記念塔病院を構成員に事業を進める。

 先行するG街区では、21年4月の開校を目標に、2つの学校法人が新校舎を整備。札幌学院大は新学部を設けて定員1600人、産業技術学園は医療系の専門学校として定員640人が入る施設をそれぞれ計画している。

 一方、医療ツーリズムをコンセプトとするI街区は、医療法人3者による病院3棟に加え、大和ハウス工業が手掛ける医療施設とマンション、ホテル、大和リースが展開する商業施設「BIVI(ビビ)」と約700台分の共用駐車場で構成。大和ハウス工業の医療施設は、医療機器などを扱うフィリップス・ジャパンの協力を得て、テナントを誘致する。

 いずれも22年夏ごろの開業を目指している。

 再開発事業着手に向け、26日に開かれる札幌市都市計画審議会で、地区計画の概要を事前説明する。その後、9月中旬に諮問、10月中旬に告示する予定。12月の4定市議会を経て土地売買契約を結び、19年度の着工に備える。

 G・I街区での再開発始動により、JR新札幌駅北側にある、札幌副都心開発公社が所有する駐車場(A街区)の利活用が並行して進められる。同公社ではG・I街区と連動した、人が集う新たな施設を想定。年内にも方向性を固める考えだ。


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