YKK APは、石狩市内の北海道工場に「P―STAGE北海道」を8月1日にオープンさせる。ゼネコンやビルダーなどのプロユーザーに、窓やドアなど建築用プロダクツの個別提案する。同社のショールームで初導入となる結露・換気比較実験などの技術展示を充実。新製品を2割ほど含む全111点を紹介する。
P―STAGE北海道は、製品の付加価値をより分かりやすく伝えるため、技術的な展示・提案に特化した展示場。2017年7月にTOTO、大建工業と共同開設したエンドユーザー向けの「TDY札幌コラボレーションショールーム」と併せ、商品提案力をさらに強める。
従来のショールームでは展示が難しい大型カーポートの実物展示や、住宅集合改修用玄関ドアや高層ビル向けの樹脂窓といったビル商品も取り扱う。地震発生を想定して上下のドア枠をずらして開閉を確認できるコーナーや、窓枠の戸車やレールの様子を実際に見られる模型も用意する。
25日に北海道専売で発売した住宅用樹脂窓「プラマードH」の性能を体感できるよう、ハンディーサーモカメラでトリプルガラス樹脂窓の断熱性能を「見える化」したり、湿度を変化させて窓ごとの結露を比較できる技術展示を設けた。
職人不足にも着目し、施設内にカーテンウォールやカーポート基礎施工の研修場を19年度に開設。完全予約制で、営業担当者を通じて予約する。
25日に現地で開いた記者会見で堀秀充社長は、断熱性や省エネ性に優れた本道向け製品が全国に普及しているとして、「北海道の商品や暮らしを全国に」と力を込めた。