札幌市は、新型低床車両の1100形を10月上旬に運行開始する予定だ。通路幅を広く確保できる単車タイプを採用し、段差のない座席を設置するなど、既存車両から利便性を向上。運行に向け、7月31日に電車事業所に搬入し、8月に走行試験を実施する見込み。
市交通局では、市路面電車活用計画に基づき、3連接のA1200形低床車両(愛称・ポラリス)をループ化に合わせて3両導入している。
ことし導入する1100形は単車タイプで、長さはポラリスと比べ4m短い13m。幅は13m、高さは2・3mで同じになっている。定員は60人。
連結部や一部車体で狭かった通路幅を約1・2mと広く確保。乗車口から降車口まで段差や傾斜のないフラットな構造を実現し、座席は全て、横一列に並ぶロングシートを採用することで段差を解消。加えて、車いすスペースを2カ所設置した。
2019年度には、現段階で形式は未定だが、低床車両をさらに2両導入する計画。こちらも随時運行を開始する。