道立函館高等技術専門学院は29日、同学院で小学生を対象としたものづくり教室を開いた。子どもたちは積み木小物入れなどの製作を通じて、ものづくりの楽しさと技能の大切さを学んだ。
ポリテクセンター函館との共催。毎年夏休みの恒例行事で、18回目のことしは保護者を含めて約180人が来場した。
同学院は建築技術科など5科、ポリテクセンターは住宅リフォーム技術科など4科で計10種類(定員計135人)のものづくり体験を用意。希望する体験を昨年までは先着順で選んでいたが今回から抽選制に変更。機械技術科の「メタルクワガタ」や自動車整備科の「ミニ四駆」が特に男子の人気を集めていた。
建築技術科では「積み木小物入れ」と「アイス棒自由工作」を実施。子どもたちは学院生から手ほどきを受けながら真剣な表情で挑戦。木工用ボンドを使って、下準備された木材のパーツを次々と組み合わせ、自慢げに保護者へ見せていた。
上野茂能力開発総合センター長は「地域の方々に学院の存在を知ってもらうこと、そして子どもたちが体験することで、日本の技能の未来につながれば」と話し、将来のものづくりの担い手に期待を寄せていた。