環境省釧路自然環境事務所は、釧路湿原国立公園の特別保護地区などで環境大臣の許可なく木道状の工作物が設置されていたことを受け、容疑者不明のまま14日付で釧路警察署に刑事告発した。
違法工作物が見つかったのは、鶴居村内の雪裡川周辺。同事務所では、湿地に単管を打ち込んで支柱としその上部に板を渡したものを少なくとも8カ所で確認しており、延長は長いもので数十m規模に上るという。
同事務所は、環境大臣の許可を受けずに工作物を新築した自然公園法違反の疑いで告発。違反が確定すれば、6カ月以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられる。
同事務所の担当者は「設置者に撤去させるのが原則。容疑者は不明だがまだ告発したばかりであり、現在のところわれわれで撤去する予定はない」と話している。