夏休み

2017年08月17日 09時17分

 この夏休みも子どもたちの宝物になるたくさんの思い出が生まれたのではないか。「西瓜を食べてた 夏休み 水まきしたっけ 夏休み ひまわり 夕立 せみの声」

 ▼「麦わら帽子は もう消えた」で始まる吉田拓郎さんの歌『夏休み』だが、今振り返ると詞に出てくるような特別でないことでも、夏休みというだけでなぜあれほど楽しく感じられたのか。今も昔も子どもにとって夏休みは魔法の時間であるらしい。いや子どもたちにとってだけではなさそうだ。孫が遊びに来たおじいちゃん、おばあちゃんにとっても貴重な時間に違いない。『こどもの詩』(文春新書)に、「夏休みの一番楽しかったこと」があった

 ▼「おばあちゃんの家に行った いっぱいけがをしたけれど 一番たのしくあそんできた 滝を見にいったり みんなでごはんを食べにいったりした 帰るとき おじいちゃんがなぜか泣いていた そのあとで にがわらいしていた」(橘祐樹・小5)。自分のことだと思う人も多いのでないか。ところがおじいちゃん、おばあちゃんの家に遊びに行った帰り、泣いて別れを惜しんだ孫も10年もたてば自然、足は遠のいていく。子どもの成長は早いものである。そんなうれしくも寂しい現実を知っているからこそのいとしさでもあろう

 ▼さて子どもたちには残念なことだが、本道の小中学校ではほとんどが21日、早い地域だとあす、新学期が始まる。宝物のような思い出は残ったが、実は宿題もまだいっぱい残っているという子も少なくないのでないか。こればかりは魔法でもどうにも…。


ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

e-kensinプラス入会のご案内
  • オノデラ
  • 北海道水替事業協同組合
  • 川崎建設

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

おとなの養生訓 第245回 「乳糖不耐症」 原因を...
2023年01月11日 (1,441)
函館―青森間、車で2時間半 津軽海峡トンネル構想
2021年01月13日 (1,273)
アルファコート、北見駅前にホテル新築 「JRイン」...
2024年04月16日 (1,170)
おとなの養生訓 第43回「食事と入浴」 「風呂」が...
2014年04月11日 (1,140)
函館開建が国道5号の常盤川交差部に橋梁新設の可能性...
2024年04月17日 (783)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓

おとなの養生訓
第258回「体温上昇と発熱」。病気による発熱と熱中症のうつ熱の見分けは困難。医師の判断を仰ぎましょう。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第34回「1日2470個のご飯粒」。食品ロスについて考えてみましょう。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第32回「読解力と認知特性」。特性に合った方法で伝えれば、コミュニケーション環境が飛躍的に向上するかもしれません。