北海道開発局と空知建設業協会は11日、建設業に関する学習や体験を通じて建設業の魅力を発信する「学校キャラバン」を岩見沢農高で開いた。美唄尚栄高に続く2018年度2回目の開催。砂子組(本社・奈井江)が協力し、仕事のやりがいなどを伝えたほか、最新の建設機器についても紹介した。
今回は岩見沢農高農業土木工学科1年生36人のほか、砂子組と北海道開発局に就職・入局した同高OB4人も参加。仕事内容や、やりがいなどをテーマに生徒と意見交換した。OBは「工事が終わった時に達成感がある」「ICTなど常に新しいことに取り組めるのが楽しい」と伝え、生徒からは「高校生のうちに取っておいた方が良い資格は」「休みはあるのか」「女性でも重機オペレーターになれるか」といった質問が挙がった。
また、砂子組の真坂紀至企画営業部長は、6日に発生した北海道胆振東部地震に触れ「災害が発生すると、第一線で働くのが建設業。かっこいい仕事をしている」と強調した。
この後、屋外でICT重機デモ、スマートグラス実演などを実施し、それぞれの担当者から機械の特徴について説明を受けた。
スマートグラスは、眼鏡をかけるとレンズに図面や作業指示の文字などが映るもので、1人でしか行けない場所での使用が想定されている。砂子組では人材育成のツールとして活用していると紹介し、生徒たちも実際に眼鏡を装着するなど最新の技術に触れた。
北海道開発局建設産業課の斉藤洋一課長補佐は「今回初めてOBとの意見交換に取り組んだが、生徒にとって刺激になったのではないか。疑問をじかにぶつけることで建設業がより身近になったと思う」と話していた。