苫小牧建設協会(宮崎英樹会長)の会員企業10社はこのほど、苫小牧工高のインターンシップに協力した。進路選択の一助になればと毎年協力しているもので、土木科と建築科の2年生、それぞれ20人のうち、土木科25人と建築科13人の合わせて38人を受け入れた。
協力した会員企業は、菱中建設、北海土建工業、岩倉建設、盛興建設、山口工業所、小金澤組、丸彦渡辺建設、苫重建設、勝幸辰建設、池田建設の10社。4、5日の2日間、建設業界の次代を担う人材の確保と、地元に就職してほしいとの思いで、苫小牧市内の現場などに受け入れた。
菱中建設では土木科の桜井悠斗さん、橋本空登さん、場谷龍輝さん、原田大生さんの4人が参加。苫小牧中央インター線道路改良その2(菱中建設・岩倉建設JV)と苫小牧港西港区岸壁南マイナス10mB部改良その他(菱中建設)、日高町内の沙流川災害助成(菱中建設・草野作工・草別組JV)の現場を訪れた。
4日は、室蘭開建苫小牧港湾事務所で、同事務所の山下香計画課長から苫小牧港の整備や貿易に関する説明を受けた後、苫小牧港西港区岸壁南マイナス10mB部改良その他の現場を見学。
工事担当者から事業概要の説明を受け、スチールテープなどを用いて測量体験をした。生徒たちは「学校にはない、新しい測量機械が体験できてよかった」「今の技術や重機はすごいと感じた。後輩にも伝えていきたい」と話していた。
同校の中島健太実習助手は「インターンシップを通じて土木業に興味を持った生徒が増えたようだ」と手応えを感じている。
北海土建工業では、浅水廉さん、三浦旭さんが西部中央1号線道路建設工事護岸工ほか(北海土建工業・勝幸辰建設・遠藤組JV)と樽前山火山砂防覚生川3号砂防堰堤基礎(北海土建工業)の2現場を訪問。矢部道晃社長から建設業の仕事や役割に関し説明を受けた。
護岸工の現場では水準測量や光波による座標点の計測を体験、土留め仮締め切り工と鋼矢板打設作業を見学した。生徒たちは「学んだことと違う点もあり、たくさん質問もできて充実した」「矢板の打設などじかに見れて良かった」などと感想を話していた。