北洋銀行は、道内企業のベトナム進出に向けた取り組みを強めている。6日に業務提携先であるベトナム投資開発銀行(BIDV)のジャパンデスクに2人目の行員を派遣し、金融サービスや情報提供などの業務を開始した。11月にはベトナム外国投資庁の担当者らを招き、札幌市内でビジネスセミナーを開催。ベトナム企業とのビジネスマッチング促進やインバウンド誘致を後押ししている。
北洋銀は2017年7月、BIDVハノイで日系企業専門窓口のジャパンデスクに行員を派遣。同8月にはベトナム外国投資庁と業務提携を結び、道内企業の海外進出を支援している。
今回、ベトナムでのビジネスマッチング案件などが増え、1人体制では運営が難しくなったため、経済活動の中心となるBIDVのホーチミンジャパンデスクに行員を増員し、サービス強化を図ることにした。
現在、ベトナムに進出している道内法人は、飲食店などサービス業を中心に約30社に上る。ベトナムは、世界各国から有力市場として注目度が高まっていて、今後も進出企業の増加が予想される。
このため北洋銀は、11月13日にベトナム外国投資庁のホアン長官や、ベトナム人人材派遣を支援する東亜総研の武部勤代表理事らを招き、ベトナムの投資環境などに関するセミナーを開く。ベトナムへの事業展開を視野に入れる道内企業を対象に個別相談会も催し、経済交流を促進させる考えだ。