中標津建設業協会は24日、高校生や保護者、教員を対象に現場見学会を開いた。釧路町内にある釧路外環状道路の別保改良現場やオビラシケ川橋、釧路東IC管理ステーションを回り、建設業の役割や高速道路開通の意義などについて理解を深めた。
同建協は中標津町が発注した大型工事の現場見学会を開いたことはあるが、今回は建設業の担い手確保対策としてターゲットを高校生に絞って実施。町民にとっても関わりが大きい釧路外環状道路釧路東IC―釧路別保IC間が年度内開通となることから、初めて町外の現場を対象に選んだ。
同建協現場見学会プロジェクト委員会が主管し、中標津高などの高校生11人、教員1人、保護者6人が参加。貸し切りバスで1時間半かけて現場に向かう道中、同委員会の松実秀樹副委員長は「この見学会を通じ建設業に興味を持ってほしい」と開催趣旨を伝えた。
会員企業の小針土建(本社・中標津)が施工する別保改良の現場を見学し、隣接するオビラシケ川橋では地上から約50mの高さがある橋梁上部を歩いてドローンで記念撮影。
釧路市内に移動し、釧路プリンスホテルでの昼食後に釧路開建釧路道路事務所の米谷学第2工務課長から釧路外環状道路について、小針土建の岩谷誠土木本部工事部長から建設業についてそれぞれ説明を受けた。
その後、本別IC以東を所管する釧路東IC管理ステーションも見学。帰途の車内では小針武志同建協副会長が「ぜひ一緒にロマンのある仕事を」と呼び掛けた。
参加した高校生たちは「張り出し架設工法の仕組みが分かった」「参加してみて建設業のイメージが変わった」などと話していた。