薄野のビル4棟売却で11月にも契約 第一興商

2018年10月01日 07時00分

 第一興商(東京都品川区北品川5丁目5の26、保志忠郊社長)は札幌・薄野地区で保有する、No.6グリーンビルなど隣接する商業ビル4棟と駐車場敷地を売却する考えだ。テナントの転居が進んでいるほか、売却に向けて応札者を募っている状況。11月に交渉相手を決め、契約を結ぶ見通しだ。

 売却を予定しているのは、札幌市中央区南5条西2丁目9の1の2でバッティングスタジアムスラッカーズなどが入るビル(S造、3階建て)をはじめ、同12の2のNo.6グリーンビル(RC造、地下1地上6階建て)と同9の1のNo.7グリーンビル(RC造、地下1地上5階建て)、同13の3のウッドシップビル(RC造、地下1地上6階建て)の4棟。駐車場や空き地も含めた敷地面積は約2450m²に上る。

 用途地域は建ぺい率80%、容積率800%の商業地域。周辺には、ANAホリデイ・インやメルキュールホテル札幌など宿泊施設が立ち並んでいる。地下鉄南北線すすきの駅と東豊線豊水すすきの駅から徒歩圏内で、交通の利便性が高い。

 同社は売却に関して「何も話せる状況にない」としているが、道外の不動産関係者によると、物件をまとめて売り払うため、入札参加者を募集しているという。

 4棟のうち3棟は1965―72年の建設で、老朽化が著しい。飲食店を営むテナント入居者は「数年前に、解体を理由に移転するよう連絡があった」と明かす。このほかにも付近のビルに転居したり、閉店したテナントがある。

 薄野エリアでは、ホテル投資が熱を帯びていて、多くの駐車場が宿泊施設に変わるなど、開発地が品薄状態にある。地下鉄駅に近いまとまった土地のため、売却されれば大型施設の開発が見込まれる。


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