道内最大級の劇場や文化交流機能を備えた札幌市民交流プラザが7日、開業した。5月に完成した都心の再開発ビル低層棟を使った複合施設で、文化・芸術活動や情報取得の交流拠点として、にぎわいを生み出すことが期待される。来場者はビジネスや暮らしに役立つ情報を提供する図書・情報館に、併設するカフェのコーヒーを手に訪れるなど、新しいスタイルで施設を堪能した。
中央区北1条西1丁目の再開発ビル・札幌創世スクエアの東側半分を使った施設は、9階、延べ3万7332m²。文化芸術劇場「hitaru」と、文化芸術交流センター「SCARTS」、図書・情報館の3施設からなり、総事業費には約354億円を投じた。
オープンに先立つ6日には、来賓や抽選で選ばれた市民ら1500人で開館記念式典を開催。席上、設計を手掛けた日建設計と北海道日建設計、施工を担った大成建設、岩田地崎建設、伊藤組土建、岩倉建設、丸彦渡辺建設の代表者それぞれに、秋元克広市長が感謝状を手渡した。
7日のオープニングセレモニーでは、秋元市長が「新たな市民の文化・芸術の拠点として、活動する人と人をつなぐ場所になってほしい」と期待を込めあいさつ。来賓らと共にテープカットで幕開けした。
来場者は早速、図書・情報館や、公立図書館で初併設というカフェ・MORIHICOに訪れ、本やコーヒーを手に行き来するなど、新施設を堪能。舞台美術家である堀尾幸男氏の展示会など、イベントにも足を運び、開業初日を楽しんでいた。