苗穂自動車学園(本社・札幌、相馬純一社長)は、KDS釧路自動車学校にドローンの操作技術を指導する釧路ドローンスクールを11月に開設する。建設業や農業でドローンの需要が高まる中、安全に操縦できる人材の育成を目指す。
釧路ドローンスクールは、国内最大規模のドローンライセンス管理団体である日本UAS産業振興協議会(JUIDA)から認定を受けた。講師はKDS釧路自動車学校に勤める車の教習指導員2人が担当する。自動車学校でドローンスクールを開設するのは道東では初めてとなる。
スクールの初回は11月19―22日。定員8人で3人以上の申し込みがあれば開講する。受講料は税別24万円。12月以降は月1、2回の開講を予定。KDSの教室で座学を、屋内と屋外の実技は釧路大規模運動公園内の施設で習得する。
講習は4日間で、1日当たり7―8時間。1日目は座学と屋内実習、2、3日目は実技で4日目に実技と筆記の試験を行う。試験に合格すると操縦技能の証明書が取得できる。合格者が4日目に座学を受講すると、安全運航管理者の証明書も手に入る。証明書をJUIDAに送付すれば、ライセンスが交付される。
ライセンスがあれば、上空150m以上の空域や人口集中地区など、飛行に必要な国土交通省の許可が承認されやすくなる。また保険の加入にはライセンスの所有が条件になる場合もあるという。
相馬慶輔取締役経営経理管理室長は「近年はドローンが仕事や生活の中に入ってきている。安全にドローンを操縦できる人材の育成が必要だし、技術を習得したい人の力になれればと思い開設に至った」と話している。
受講希望者には無料説明会の参加を推奨している。日程は28日、11月1、7、10日の4日間を予定。無料説明会の申し込みはホームページから可能で、ドローンスクールの申し込みは26日から受け付ける予定だ。詳細は釧路ドローンスクールホームページまで。