上田組(本社・標津)は20日、標津町古多糠のライズフェルム農場でファームコラボミュージックコンサートを開いた。町内の小中、高校の吹奏楽部が集まり、同社が施工した家畜排せつ物を貯留するスラリーストアの中で演奏し、農場に音色を響かせた。
同社の創業65周年を記念し、肥培かんがい事業について住民に知ってもらえるように実施。標津小と標津、川北両中、標津高から合わせて57人が参加。約150人の観客が足を運んだ。上田光夫社長は「円形のコンクリート構造物の中で響き渡る音色に耳を澄まし、楽しんでほしい」とあいさつした。
スラリーストアは直径37m、深さ5m。音が響き過ぎないよう、演奏者の後ろに布を張って音の反射を調整した。
演奏に参加した標津小3年の佐藤ひなのさんは「打楽器をたたくと自分に音が跳ね返ってくるようで楽しかった」と話していた。(根室)