キャンパス再整備の天使大 新棟建設12月着工へ

2018年10月25日 07時00分

 学校法人天使学園(札幌市東区北13条東3丁目1の30、近藤潤子理事長)は、天使大キャンパス再整備の1期工事となる新棟建設に清水建設の設計施工で12月中旬に着工する予定だ。10月から既存建物の解体を進めている。同大の4年制大学移行20周年となる2020年春の完成を目指す。

 看護師や保健師、助産師、管理栄養士などを養成する同大は、1947年に札幌天使女子厚生専門学校として誕生。女子短大化を経て、2000年に共学の4年制学士課程に改組した。

 キャンパス再整備は17年の創立70周年を契機にハード、ソフトの両面で同大の魅力を高めるために着手。清水建設・山下PMC企業体に依頼し、同11月から100周年に向けたキャンパスマスタープランづくりや各種設計を進めた。

新棟の完成予想図

 再整備に当たっては天使学園の創設者、マリアの宣教者フランシスコ修道会の本部などをモデルとし、新たに中庭回廊を設け、それを取り囲むようにカトリックらしいアーチやヴォールト(かまぼこ形)を設けた建物を配置する。

 新棟は中庭の西隣、既存の体育館と2号館を解体して新築する。建物規模はRC一部SRC造、6階、延べ5400m²で計画。自習スペースの拡充を望む学生の要望を踏まえ、1階にグループ学習室や自習スペースを備えるラーニングコモンズと食堂・カフェを置き、仕切り壁のないオープンスペースとする。

 2階は図書館。3階に大講義室や看護学科の実習室、4階に栄養学科や大学院生、教員が使用する実験室を置く。5階は6階まで吹き抜けの体育館兼講堂とし、入学式や卒業式、クリスマスのミサなど多目的に使用できる仕上げとする。

 完成は20年2月を予定。体育館は3月の卒業式から使用し、4月に本格的な供用を開始する考え。

 新棟完成後、20年春からは図書館などを置いていた4号館(RC造、3階、延べ2429m²)の改修に入る。約1年かけて、多目的室や就職相談室、学生自治会室、ゼミ室などを整備する。

 新棟の使用を開始する20年度に向け、入学定員増や新たなカリキュラムなどを検討している。


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