札幌市と札幌建設業協会は25日、北海道科学大工学部の学生を招き、市内の大規模工事現場で見学会を開いた。見学や実務者との意見交換を通じ、建設業の魅力や、仕事の具体的なイメージを伝えた。
人材不足が課題になる建設業の人材育成・確保を支援する市建設局の取り組み。ことしで3回目。道科学大の2年生53人が手稲区の西部スラッジセンター新1・2系焼却施設新設、東区の宮の森・北24条通道路新設、南区の豊平川水道水源水質保全導水路新設の3現場を巡った。
4カ年で42億円を投じ新設する西部スラッジセンター焼却施設新設現場では、市下水道河川局の職員や、岩田地崎建設・田中組共同体の技術者らが学生を出迎え。多くのポンプ車、ミキサー車を駆使し、1日1000m³の生コンを打設する基礎、躯体施工の様子を紹介した。
間近に迫る現場に学生からは「土木はスケールが大きい」「イメージが変わった」との声が。
岩田地崎建設の現場責任者・三上健工事長は「人手不足の解消は急務。1人でも多くの技術者が生まれれば」と期待した。