地域が長年の課題にしていた線路による南北分断を解消するJR苗穂駅の自由通路と移転・橋上化したJR北海道の新苗穂駅舎が、11月17日に開業を迎える。周辺では民間による再開発が動きだしていて、回遊性向上と活性化に期待が膨らんでいる。
南北を延長130mの自由通路と橋上化した新駅舎で結んだ。
2019年度には、北口と南口に駅前広場が完成し、北口と複合商業施設アリオ札幌間は空中歩廊で結ぶ計画。
南北の広場隣接地は高層マンションや商業施設、高齢者施設などを中心とした複合建築物の民間再開発が動きだす。
開業に先立ち16日は、地域住民による通路の渡り初めなどのイベントや、市とJR北海道を交えた式典で開業を祝う。
26日の定例記者会見で秋元克広市長は「苗穂地区は大きく変わる。創成川イーストと連携し、魅力向上を図る」と期待を込めた。
整備に当たり市は自由通路に約34億円、駅前広場に約38億円を投じる。JR北海道の新駅舎は約52億円で、市が約45億円を負担した。