札幌市都市局は26日、北海学園大建築学科の学生を招き、澄川小改築の工事現場で見学会を開いた。コンクリート打設など現場作業の様子や、設計・施工者などとの意見交換を通じて、ものづくりの楽しさを感じられる建築業界の魅力などを伝えた。
次世代の技術者育成・確保を目的に毎年開催している。この日は3年生25人が参加した。
南区澄川5条4丁目の現場では、学校敷地内で現地改築を推進。グラウンドに仮設校舎を設け、既存校舎跡地にRC造、3階、延べ7042m²の新校舎を建設している。
現場では、主体を施工する丸彦渡辺建設、建築設計を担当した西村建築設計事務所の技術者らが付き添い、校舎3階床部分のコンクリート打設や1階の内装作業の様子を紹介した。

コンクリート打設の作業を間近で伝えた
1階では、職員室などの複数箇所でQRコードを印刷したパネルを用意。読み込むと現実の施工状況に完成イメージ図を重ね合わせた映像が表示され、学生たちはスマートフォンから画像を読み込み、完成風景を想像しながら現場内を回った。
学生からは「コンクリート打設を初めて見ることができて楽しかった」「全体を見るといろいろな作業があって興味深かった」との感想が挙がった。
現場代理人の阿部賢一技師は「業界は3Kの印象が強いが、設計者の思いを形にできる魅力ある仕事だと伝えたい」と語った。