世界がまだ見ぬボールパークへ 新球場は延べ10万m²

2018年11月06日 07時00分

 日本ハム(本社・大阪、畑佳秀社長)と北海道日本ハムファイターズ(本社・札幌、竹田憲宗社長)と北海道ボールパーク(同、福田要社長)は5日、新球場として建てる仮称・北海道ボールパーク(BP)の概要を発表した。札幌市内のプレミアホテルTSUBAKI札幌で開いた記者会見で各担当者が説明。球場規模はRC一部S造、地下1地上4階、延べ10万m²で、収容人数は約3万5000人。2020年5月に着工し、「世界がまだ見ぬボールパーク」として、23年3月の開業を目指す。

■切り妻開閉屋根に 20年5月着工 設計施工は大林・HKS

 新球場の建設地は北広島市共栄のきたひろしま総合運動公園。敷地面積は約37ha。球場には開閉式の屋根、天然芝を採用。開閉屋根は北海道の歴史を感じさせる切り妻屋根型とし、2枚のうち1枚がスライドする。

天然芝フィールドと開閉式屋根が特長の日ハムの新球場

 来場者に臨場感やプロの試合の緊張感を味わってもらえるよう、フィールドは地上を1段掘り下げて整備。また、採光のため球場内はガラス張りのグラスウォールとする。高さ60―70m、幅180mの規模で、将来的には映像を映すLEDビジョンの導入も検討している。

 球場周辺の外構や球場内の設備・機器を含めた建設費は約600億円を試算する。19年9月に設立予定の連結子会社が施主となり球場を保有・運営する。設計施工は大林組とテキサスに拠点を置くHKSのコンソーシアムとし、基本設計・実施設計を進め20年春の着工、23年1月の竣工、23年3月の開業を予定している。BP全体は引き続き整備を進めていく。

 コンセプトは「北海道のシンボルとなる空間を創造する」。食とスポーツを融合し、道民が愛着を持てる施設とする。個別VIP席やスイートルームを備えるほか、座席のデザインを豊富に取りそろえる。レフトスタンド上段には天然温泉の温浴施設を設けて今までにない観戦形態を用意する。プレー向上のため、選手用のトレーニング施設やミーティングルームなど快適な環境を整える。

 球場外には自然や水を活用した公園を整備する計画。バーベキューやグランピングを楽しめる憩いの場とする。

 会見では新球場の概要を説明したほか、観光振興や防災など地域活性化、アクセス道路整備や鉄道輸送強化など基盤整備に関する連携協定を北海道ボールパーク、日本ハムファイターズ、北広島市、道で締結。竹田社長、福田社長、上野正三市長、高橋はるみ知事が登壇し連携を確認した。

 新球場のコンペには14社が参加し、技術提案型の総合評価方式で、設計施工一括で選定。大林組のコンソーシアムは、グラスウォールなど独自の提案が評価された。

 商業施設など新球場周辺の整備に向けては、企業パートナーを募集中。新球場開業に合わせた周辺施設の完成を目指す。

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