道環境生活部は27日、北海道百年記念塔や北海道博物館など百年記念施設の再生構想を策定したと発表した。老朽化が著しい百年記念塔は、解体を正式決定。跡地には、新たなモニュメントを設置する方針で、今後数カ年をかけて整備を進める。
百年記念施設は開設から約50年が経過し、老朽化や利用者減少が進む。このため、同部は今後の在り方について、ことし3回にわたり有識者を交えた検討会議を開催。9月に再生構想素案をまとめ、パブリックコメントや議会承認を経て成案化した。
外板の腐食やさび片が落下していた百年記念塔は、利用者の安全確保や将来世代への負担軽減から解体を決定した。道の試算によると撤去費用は約4億1000万円。2019年度にも解体の実施設計に着手する。
記念塔跡地には、耐久性や維持コストに配慮したモニュメントを新設する。現在の記念塔にあるレリーフや解体材の活用を検討し、設計はプロポーザルなど幅広くデザインの提案を受けられる方法を採用する。
21年度にかけて、モニュメント整備を開始したい考えだ。