秋元克広札幌市長は4日の年頭会見で、震災の早期復興や災害に強いまちづくりに意気込みを示し、「明るさを取り戻し、北海道、札幌の輝きを増すことで、次の時代につなげるスタートの1年にしたい」と抱負を語った。
新年を象徴する1字には「輝」を掲げた。昨年9月の北海道胆振東部地震の早期復興で「輝きを取り戻す」との思いを込めた。
第70回さっぽろ雪まつり、ラグビーワールドカップなど「新年は節目のイベント、大きなスポーツ大会が多い」と説明。
震災で観光の客足が足踏みする中、国内外から多くの人が訪れる機会を生かし、魅力発信で早期回復を目指す考えを強調した。
魅力アップの受け皿となる都心の再開発は、新幹線札幌延伸を踏まえ札幌駅前で基本構想を策定し「基本的な考えをまとめたい」と説明。新中央体育館が開業するなど動きのある創成東地区は「都心のにぎわいと活力を連動させたい」と展望した。
中長期の課題となる人口減少、少子高齢化対策には、圏域の市町村が連携して役割分担する連携中枢都市の推進で「活力あり社会経済が発展する圏域を目指す」と意欲を見せた。
秋元市長は4月の市長選に再選出馬を表明済み。残る1期目の任期はわずかだが「一つでも課題を解決できるよう全力で取り組む」と語った。