新幹線見据えたまちづくり 長万部町広域連携も模索

2019年01月09日 15時00分

 長万部まちづくりアクションプランに基づき、長万部町は都市計画マスタープランの調査・検討や広域連携などに取り組んでいる。2019年度末のマスタープラン策定後、22年度をめどに都市計画決定する見通し。広域連携では、黒松内町と豊浦町との3町で「はしっこ同盟」を結び、駅ができる強みを生かした圏域発展を模索している。

 町と長万部まちづくり推進会議は、30年度末の北海道新幹線札幌延伸を契機とした将来の発展を見据え、15年度に新幹線を核としたまちづくり実行計画、16年度に新幹線駅周辺整備計画を策定。アクションプランは3部作の最終版として17年度にまとめ、本年度が実行元年となっている。

 在来線駅に併設される新駅は高高架の島式2面4線。1階に在来線、2階に新幹線駅、3階に新幹線ホームという構造で、駅舎は約400m、ホーム高さ16m、母屋高さ26mを推定している。

 これに対し、理想とするイメージとして改札を通らず東西を往来できる自由通路、滞留スペース1000m²を設ける計画。商店街に面する東口駅前広場を約5000m²に拡張するほか、観光案内所や物販・イートイン機能を持つ延べ500m²程度の仮称まちの駅を新設する。

 東口にバス・タクシーなどの乗降機能を集約する一方で、温泉街となっている西口にも駅前広場約1700m²を新たに整備する。駐車場は東口に一般65台分と観光バス10台分、西口は高架下を活用して98台分のスペースを確保する。

 また、今後の焦点の一つとなるのが長万部の玄関口にある町道本町通沿い商店街のにぎわいだ。

商店が立ち並ぶ本町通沿い。この整備動向もにぎわい創出の鍵となる

 都市計画は駅周辺整備と密接に絡んでおり、国道37号から駅前広場までの本町通720m区間の拡幅などを想定したプランニングが必要となっている。

 道では20年度後期に長万部エリアを含む都市計画区域マスタープランの見直しを計画。これに照準を合わせ、町は都市計画マスタープランを19年度、立地適正化計画を20年度までにまとめる。その後、21―22年度で新たな都市計画を決定する。

 新駅は南後志、西胆振、桧山北部の広域駅となることから広域連携への取り組みも加速している。隣接しているが、行政的には別々の振興局に属する長万部、黒松内、豊浦の3町で18年10月、はしっこ同盟を締結。交通アクセス、観光振興分野での連携を考えている。

 現在は、乗り合いタクシーやデマンドバスなどニーズに応じた2次交通サービスの充実をはじめ、エリアフリーパスや観光地域づくりを担うDMOの設立、名産品や観光プログラムの開発などについて検討。開業効果を最大限に発揮させるため、知恵を出し合っている。(函館)


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