○…昨年11月、沖縄で開かれた第56回技能五輪全国大会の建具部門で金賞を受賞した高橋加工部の佐藤佳樹さん。9日に十勝総合局の三井真局長を表敬訪問した。「結果こそ金賞だったが内容には納得していない。墨付けや加工で凡ミスが出てしまった」と謙虚に話す。建具部門での金メダルを手に、自身にとってラストイヤーとなることしの技能五輪全国大会は家具部門でのリベンジを誓う。
○…2015年に帯広高等技術専門学院造形デザイン科に入校。昔からものづくりに興味があったわけではなかった。「地元の近くにある専門学校に行こうと思って入った。技能五輪に出て賞をもらえるなんて想像もつかなかった」と振り返る。
○…17年に同校を修了し高橋加工部(本社・帯広)に入社。2年目の現在は先輩が作った部材を現場で取り付ける作業などを担当し、工場では指導を受けながら製作も学んでいる。仕事での目標は「先輩のように立派な職人になること」
○…これまで家具部門で2度の技能五輪全国大会出場を果たし、17年は銅賞に次ぐ敢闘賞を受賞。同大会の参加資格は23歳以下であるため、ことしが最後の挑戦となる。「技術を磨き、まずは地方予選を通過すること。そして家具部門で再び頂点を目指したい」と意気込んでいる。(ひとロータリー 帯広)