帯広工高環境土木科の3年生40人が、2018年度2級土木施工管理技術検定学科試験を受験し同校初の全員合格を果たした。生徒は16日に合格通知書を受け取り、教室に喜びが広がった。
同科では全員合格を目標に朝自習をはじめ放課後、土日も勉強会に取り組んできた。昨年10月28日に釧路市内で行われた試験には全員がバスで移動し、気心知れた仲間と一緒に受験した。
土木コンサルタントへの就職が内定している高嶋歩さんは「過去の傾向と少し違う問題もあったが日々の学習の成果で対応できた。将来の仕事で役立つ資格がほしかったので合格できてうれしい」と話す。
建設産業とは別の道に進む生徒にとっても仲間と頑張った経験は大きい。卒業後は自衛隊へ進む武田優花さんは「初めて過去問をやったときは全員合格なんて無理だと思い、やる気もなかった。でも勉強するうちに慣れていき、最後はみんなで合格できてよかった」と振り返る。
指導に当たった岡本博教諭は「生徒にはお疲れさまと言いたい。卒業後も今回の頑張りをこれからの仕事に生かしてほしい」と話している。(帯広)