1月25日に室蘭市内で開かれた第37回北海道高等学校工業クラブ大会の課題研究発表大会の部で、札幌工高土木科3年生10人のチームが環境の保全・資源のリサイクル、ボランティアなど地域社会への貢献が認められ、『環境奉仕大賞』に輝いた。高校生活最後の全道大会。生徒たちは「率直にうれしかった」と、受賞の喜びを分かち合うとともに、関係者に感謝した。
生徒たちが課題研究授業として昨年取り組んだ「元町会館前広場活用プロジェクト」の活動内容を、「みんなが集まりたくなる広場の創造」と題して発表。地域住民や地元企業技術士らとのワークショップ、測量作業、3次元図面の作成、公園計画策定、工作物作製といった活動内容を報告した。
発表に当たり時田悠馬さんは「地域のための活動という点を前面に出した。受賞は多くの人のおかげ」と感謝。活動に関して「実際にする仕事のような作業があり、やりがいを感じた」と振り返った。伊藤健太さんは「元町の人々の地域活動が活発で、さまざまなイベントに参加できた」、近藤遥平さんは「授業で習わない貴重な体験ができた」とそれぞれ感想を述べた。
同校土木科長の梶邦明教諭は「単なるボランティアでは受賞できなかっただろう。地域との連携、貢献という点が評価されたのでは」とコメント。時田さんら3人は卒業後も「元町プロジェクトの実行委員会のメンバーとして携わる」と目を輝かせていた。