札幌市は、住民基本台帳による2018年の人口動態をまとめた。1年間で人口は1934人増えているが、前年の3862人と比較すると1928人少ない。伸び幅の縮小は死亡が出生を上回る自然減の拡大が主な要因となる。区別では東区が10年ぶりに減少に転じている。
日本人のみを対象とした。出生から死亡を差し引く自然増減は、減少に転じた09年以降、減少幅が拡大。18年は前年よりマイナス幅が1092人大きい、6016人減となり、初のマイナス6000人台に到達した。
転入者数から転出者数を引いた社会動態を見ると、転入が上回る7647人の社会増を維持しているが、前年に比べ、伸び幅は836人縮小した。
年度によりぶれはあるものの12年度以降は7000―9000人の社会増が続き、18年も同水準を維持している。
地域別では、中央区の円山・桑園地区、山鼻地区、東区の東雁来地区や西区の琴似、二十四軒地区で人口の伸びが大きい。
半面、東区の北栄、栄西地区、伏古・本町地区、中央区の曙・幌西地区、白石区の菊水元町・米里で減少が目立つ。
区別では10区中、5区で減少し、東区は10年ぶりにマイナス451人と減少に転じた。21年連続の減少が続く南区はマイナス1233人で減少幅が最も大きい。増加は中央区がプラス1368人と最多だった。
人口は19年1月1日現在で、196万6735人となっている。