ドローン搭載型のグリーンスキャナ実用化

2019年02月07日 15時00分

 パスコ(本社・東京)とドローン開発のアミューズワンセルフ(同・大阪)は、ドローンに搭載できる小型グリーンレーザースキャナの実用化に成功した。両社によると、国内初の地上と水底を面的に計測可能なドローン搭載型システム。河川管理の高度化・高精度化と災害時の迅速な対応に活用する。

 グリーンレーザースキャナは、陸上と水底の反射波の識別が可能なレーザー計測機器。小型軽量で可搬性に優れ、被災地域への応援などでも効果が発揮できることから、各地方整備局で順次実装を進めている。

 両社は、国土交通省が実施した「革新的河川管理プロジェクト」の一環として、2017年4月に共同研究を始めた。

 開発したグリーンスキャナは、陸上部と水中部を同時に面的に計測できるのが特長。近赤では不可能だった黒い対象物や濡れた路面も完全にスキャンできる。このため、土石流など被災直後の現場でも乾くまで待たずに測定できる。

陸上・水中の3次元計測で、河川を面的に捉えることが可能になった

 総重量2・8㌔と小型・軽量化を実現。積載可能重量が3㌔以上のドローンであれば、機種を選ばずに運用が可能だ。軽量化によって飛行時間を延長でき、計測面積当たりの飛行回数を減らせる。

 本体に合わせて、3次元点群出力・キャリブレーションアプリや3次元点群編集アプリといった、ドローンレーザー計測に必要なアプリケーションも開発。計測計画の立案や高度で手間のかかる3次元点群生成作業、点群編集など煩雑で専門的な処理を容易にした。取得データは着陸後数分でプレ解析し、点群閲覧できる。

 アミューズワンセルフは今後、グリーンレーザースキャナのさらなる軽量化と製品化を図る。パスコは、今回の成果を河川域の面的な管理に生かし、土木・港湾工事などi―Constructionへの活用を目指す。

 このほか、自然災害発生時の現状把握やため池の改修・整備、森林の維持管理、国土強靱(きょうじん)化につながるインフラの維持管理など、多方面での用途も検討する。

 


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