札幌市は14日、札幌市民ホールの命名権を与えるネーミングライツ協定を、カナモト(本社・札幌市中央区)と締結した。市本庁舎で開いた調印式で金本哲男社長と秋元克広市長が、4月からの愛称「カナモトホール」を披露した。
3者の応募があり、協賛額や愛称名など総合的に評価し、協定先に選んだ。期間は4月1日から2024年3月31日までの5年間。協賛額は年2000万円で総額1億円(税込み)。
調印式には金本寛中会長、町田隆敏副市長も出席。金本社長は「創業55周年を迎え地域に関われることに意義と責任を感じる」と話し、協賛で地元の教育、文化に貢献する考えを示した。
同社が公共施設の命名権を取得するのは、これが初めて。新中央体育館に続く、2度目の挑戦で取得に至った。
秋元市長は「年間40万人が利用する市民に親しみ深いホール。支援を頂き、より多くの人が使いやすい場になれば」と期待した。
市民ホールは、市民会館の代替施設として08年12月にオープン。愛称はメイン表示板や外壁大型サインなどに掲示する。