札幌林業土木協会(25社)は6日、ANAクラウンプラザホテル札幌で第52回定時総会を開催し、任期満了に伴う役員改選で新会長に岸本真一副会長を選出した。岸本新会長は「責任の重さを感じている。この大役を引き受けた以上、責任を果たすべく、全力を尽くして努力する」と決意表明し、協会運営への協力を求めた。
総会の冒頭、坂田憲正前会長があいさつ。「昨年は全国的に災害が多発した受難の年だった」と振り返り、林野庁の予算が復興や防災で増額となったことを報告。今後に向けては「会員が一致団結して業界の発展に協力を」と呼び掛けた。
来賓からは北海道森林管理局の河野裕之森林整備部長が、大幅な増額となった林野庁予算を紹介。「減災や防災では予防治山が必要」とし、治山林道整備への協力を求めた。
日本林業土木連合協会の菊池博輝専務理事は「重大災害ゼロを3年連続で達成している」と述べ、安全管理活動の推進を要請した。
2019年度事業計画は①森林土木技術者の養成と技術向上に関する研修会②労働災害の未然防止を図る安全活動③林業土木・木製構造物の経年変化に関する調査④山地災害防止などの社会貢献活動⑤優良工事従事者の表彰⑥森林土木事業分野の解説書等発行・紹介・あっせんなどの事業⑦関係団体との連携強化―を柱に各種活動を推進する。
役員改選では新会長に岸本副会長、新たな副会長に及川聡理事を選出し、五十嵐千津雄副会長は留任。また、新理事に中島功治、村田修の両氏、新たな監事に坂田啓一郎氏が就任し、坂田前会長は相談役に就いた。
総会終了後には優良工事表彰式を開催。林野庁と道森林管理局の治山・林道工事コンクールで各賞を受賞した企業の現場代理人4人に表彰状と記念品を贈った。