外国人技能実習生受け入れについて見識を深めようと、新潟県に本社を置く小野組の小野貴史社長ら道内外の建設業者が13日、ベトナム人技能実習生を受け入れている管野組(本社・遠軽)を訪ね、同社の取り組みを学んだ。参加者は今後に役立てようと、同社や監理団体の東亜人材北見の真柳正嗣所長らの話題提供に耳を傾けた。
小野社長が研修の機会を設けてほしいと交友関係にある管野組の管野浩太郎専務に呼び掛け、これに応じて開かれた。
研修には、道外から小野組の小野達也顧問と中村建設(奈良県)の中村光良社長、道内から斉藤井出建設の斉藤和之社長、幌村建設の幌村佑規副社長、砂子組の真坂紀至企画営業部長が参加。管野組のベトナム人技能実習生3人も同席した。
研修では、真柳所長が日本に来る前にベトナム国内で実習生が受ける教育や受け入れ後の生活状況、受け入れ後に企業と実習生の間で起きるトラブルの内容を説明。
トラブルの背景にはコミュニケーション不足があると指摘し、日本語会話能力の早期強化や、実習生が地域コミュニティーにいち早く溶け込めるよう企業が率先して取り組むことで、社内や地域から孤立させない環境づくりが重要とアドバイス。
人材確保という考えから、実習生をどう見守り、どう祖国へ送り帰すかを考え、双方がお互いの価値観を高め合い、「ウィンウィン」の関係になることが望ましいと唱えた。
実習生を交えた質疑応答では、参加者からどのような仕事をしているか、苦労していることはなどと質問。実習生は緊張の面持ちながら日本語で自身の考えを披露していた。