道路管理者や鉄道事業者で組織する北海道道路鉄道連絡会議は14日、札幌市内で開いた会合で、2014―17年度に実施したこ線橋の点検結果と修繕状況を報告した。早期に措置を講ずるべき判定区分Ⅲの未対策・未協議橋梁は全道で105橋という状況。長大橋では東日本高速道路北海道支社管理の道横断道黒松内釧路線発寒高架橋上下線2007mのほか、国道5号発寒高架橋上下線441m、道道白老大滝線白老こ線橋334mなどが対策未実施となる。
同会議は北海道開発局、北海道運輸局、道、札幌市ほか59市町村、東日本高速道路道支社、JR北海道ら鉄道事業者で構成。こ線橋のメンテナンスと修繕サイクルについて情報共有している。
17年度末時点で全550橋のうち477橋が点検済み。うち、早期に措置を講ずべき状態の区分Ⅲ判定のうち未対策・未協議の橋梁は、開発局37橋、東日本高速道路道支社2橋、道25橋、札幌市4橋、その他市町村37橋という状況だ。
未対策の長大橋を見ると、国道では5号発寒高架橋上下線のほか、239号観月こ線橋229m、36号輪西高架橋206m、日高自動車道ウトナイ高架橋上下線371mなどが主なところ。東日本高速道路道支社管理は道横断道黒松内釧路線発寒高架橋上下線が未対策だ。
道道は白老こ線橋のほか、岩見沢石狩線上幌向西陸橋212m、江別恵庭線上江別恵庭線上江別こ線橋下り線222m、登別室蘭インター線ときめき橋203m、中央東線寿橋242m、鶴居弟子屈線旭こ線橋215mなど。市町村管理では、札幌市道大井線新発寒わらびこ線橋367m、名寄市道日進智東線東恵橋261mなどが挙がる。