積丹町は、産業交流雇用対策推進施設「岬の湯しゃこたん」の民間譲渡先を公募型プロポーザルで選定する。建物は有償、温泉権や泉源・井水施設などは無償で譲渡し、土地は無償貸し付けとする。応募書類を6月12日から7月10日まで受け付け、8月に優先交渉権者を決める。町議会で承認後、2020年4月1日の営業開始を目指す。
積丹町野塚町212の1にある同施設は02年1月にオープン。17年度は約7万9000人が利用している。
将来的な行政負担を考慮した結果、施設の長期活用には民間への移行が必要と判断。複合化や地域活性化策を期待し、公募型プロポーザルで提案を募る。
対象施設は、主体施設(RC一部W造、地下1地上一部2階、延べ1837m²)と付帯施設の休憩所181m²、泉源施設16m²、井水施設の各1棟。建物の評価価格は1億4500万円となっている。土地の無償貸付期間は30年間で、更新可能とする。
参加資格は、国内に本店を置く法人で、公衆浴場法第2条に規定する営業許可を取得か取得見込みであることが必要。譲渡後は10年以上、日帰り温泉事業を継続することを条件とし、地元雇用や食材・物品の町内購買への配慮を求める。
5月29日午後1時に開く現地説明会の申し込みを、同24日まで郵送かFAXで受け付ける。見学会ヒアリングの日程調整などが必要なため、必須ではないが同13日から6月11日まで参加意向確認書を受け付ける。
募集要項や申請書は町のホームページで公開している。問い合わせは商工観光課、電話0135(44)3381まで。