札幌駅前に新タワービル JR北海道が不動産事業を強化

2019年04月10日 07時00分

 JR北海道は、2031年度の開発・関連売り上げ目標を約1200億円に設定した。北海道新幹線札幌開業に合わせ、札幌駅周辺での不動産事業を強化する。札幌市と手掛ける北5西1、2街区再開発で、タワービルの新設とJRタワーのリニューアルを検討。札幌駅西口にある同社本社西ビル建て替えも計画する。さらにホテル事業でJRインを道内に最大15棟配置するなどして、収益確保を図る。

 9日の会見で発表した31年度までの長期経営ビジョンに盛り込んだ。

 札幌駅周辺での再開発は、道新幹線が札幌に延伸する30年度までの整備完了を目指す。新幹線口前で計画する北5西1街区のタワービルは、商業施設やオフィスのほか、上層部に国際水準の高級ホテルを構想。北5西2街区で建て替える、バスターミナルを併設した商業ビル「札幌エスタ」の新ビルとデッキでつなぐイメージだ。

札幌市と推進する北5西1、2街区の再開発イメージ(JR北海道提供)

 北5条西5丁目1にある本社西ビルは、老朽化のため再開発の検討に着手。敷地が広いため、高層階のホテルやオフィスビルなどの建設が見込まれる。

 訪日外国人が今後も増加すると見通し、ホテル事業を拡大する。31年度までにJRインを10―15棟体制とし、道内1のホテルチェーンを目指す。直近では、20年度にJRイン函館と札幌北2条がオープン。22年度開業を目標に、JR苫小牧駅周辺の所有地でも構想している。

 一方、老朽化が進む苗穂工場に関して島田修社長は「いろんな観点から移転は難しく、現地で建て替える」と説明。平屋施設が並んでいることから、3階建てに集約するなどし、空いた用地で不動産開発をする考えを示唆した。

 不動産事業の強化としてはこのほか、新札幌駅周辺で進む再開発と連動し、高架下のリニューアルを盛り込んだ。分譲マンションや高齢者住宅の建設も進める。


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