旭川医大は、国際医療支援センターと関連施設の整備を担う事業者の募集を開始した。同センターの規模は3階、延べ5000m²程度を想定。設計施工一括とし、整備資金も事業者が自己調達する。参加申請書の締め切り期限は25日で、7月3日に事業提案に関するプレゼンテーションを実施した後、同5日に優先交渉権者を決定する予定だ。
旭川市を国際的な医療都市にしようと、サハリン州との医療協力体制構築などの取り組みを進める同大は、ロシアや中東などの外国人医療従事者への教育を通じ、世界への医療技術普及を目指している。国際医療支援センターは、高度な医療技術の教育を求める世界各国からの要請を受けて計画した。
建設地は同大学敷地内(旭川市緑が丘東2条1丁目1の1)で、臨床講義棟(RC造、平屋、延べ1590m²)を解体して確保する考え。先端医療トレーニングセンターなども建設する。
応募資格は単体または複数の企業で構成するグループ。7月5日以降に優先交渉権者と協議を進め、両者が合意に至れば同11日に基本協定書を締結し、事業を本格的にスタートさせる。
整備する施設は、国際医療支援センターをはじめ、先端医療トレーニングセンター(平屋、延べ800m²程度)、新講義棟(2階、延べ1500m²程度)など。RC造、3階の中央診療棟Bを1260m²程度増改修し、ICUと透析室を16床程度増床する工事と臨床講義棟の解体も対象に含めている。
募集要項などは同大ホームページ内にある入札・公募情報の工事・設計関係入札情報(施設課)で公表している。