レーザーで道路示す「ビーコンライナー」 中大実業が提案

2019年04月22日 15時00分

路肩に長さ20mのグリーンラインを描く

 中大実業(本社・札幌)は、通行中の濃霧や吹雪など視界不良対策に「ビーコンライナー」を提案している。レーザー光で長さ20mのラインを路面に映し出し、ドライバーに路肩の道路位置を示す視線誘導標。矢羽根の補助的な役割を果たし、同じ支柱に取り付けられるほか、配線工事が不要なため導入しやすい。稚内や倶知安など道内6カ所でのフィールド試験で効果を確認。来シーズンに向け、広く使ってもらいたい考えだ。

 システムはレーザー発振器と太陽光パネル、蓄電池などで構成。レーザー光を路面に照射し、緑色のラインを映し出して道路位置を示す。指向性に優れる半導体レーザーのため濃霧や吹雪の影響を受けず、積雪路面でもはっきりとしたラインを描く。

 コスモケミカル(本社・大阪)が開発・製造。北海道は大宮ホーロー北海道製作所(同・札幌)が総代理店となっていて、中大実業は販売店として普及に努めている。

既設の矢羽根の支柱に取り付けて使用する

 矢羽根が付いている支柱に取り付け金具を用いて設置する。レーザー光の角度や範囲は出荷時に工場で調整済み。規定の位置に機器を設置すれば現場で再調整する必要はない。商用電源から独立した太陽電池のため、電気工事や配線埋設の手間がかからない。

 既存の矢羽根と同様に昼夜を問わず常時点灯するため、日々の管理は不要だ。視界の良いときは控え目に発光。雪や雨で運転条件の悪いときは明るく見える。レーザー光は道路の外側線を照らす仕組みで、除雪作業の目印としても有効になる。

 地吹雪や霧、豪雨など視界不良時は、緑色のラインが壁のように浮かび上がり、道路線形の視認性を高める。フロントガラスに雪が舞い上がり自身の走行ラインが分かりづらい状況でも、長さ20mの光が車両左側に映し出されることから、対向車線に向かうなどの危険を回避しやすい。

 稚内市声問村付近の国道40号、秩父別町内を走る道道沼田妹背牛線、倶知安町内の国道393号などでフィールド試験を進めている。いずれも効果は上々のよう。来期の本格投入に向け、自信を見せる。

 中大実業の桑原直樹開発部課長は「北海道は直線道路が多く走りやすい半面、冬場は吹雪などの危険に見舞われることも少なくない。矢羽根の補助としてビーコンライナーを使ってもらえれば」と話している。


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