新幹線札樽トンネル、今秋から立坑掘削 札幌で工事開始

2019年04月22日 07時00分

 鉄道・運輸機構北海道新幹線建設局の札幌鉄道建設所の開所式が19日に行われ、札幌延伸に向けた札幌市内の工事が動き始める。市内工区の大半は札樽トンネルの地下工事だが、施工に必要な立て坑の掘削工事が、西区で今秋から冬にかけて始まる見通し。札幌駅周辺の高架橋、苗穂に建設する車両基地整備の調査、設計など地表部工事の準備も動きだす。

 小樽市朝里と札幌都心を結ぶ札樽トンネル(26・2㌔)のうち同所管轄は山岳トンネルの星置工区(4・4㌔)と富丘工区(4・5㌔)、シールドトンネルの札幌工区(8・4㌔)など約18㌔。

 札幌工区は密閉型シールド工法により内径約11mで整備する。最初の工事は、ニューマチックケーソン工法による発進立て坑で、掘削位置は手稲区西宮の沢2条2丁目付近。準備工に入ったところで、本工事は秋以降に着手する予定だ。山岳トンネルの星置、富丘の両工区はNATM工法により施工する。

 トンネル部分については、到達立て坑を含め札幌工区の終点から石山通を越えた北6条西10丁目までの開削工法で進める区間が未発注となっている。

 出口からの明かり部は高架で在来駅東側に新設する新幹線ホームに接続する計画。今後、調査や設計を進め、並行して高架が通過する市道管理者の札幌市と用地取得の協議を進める。また、札幌車両基地は札幌駅から約1㌔東側の苗穂に建設する。

 駅部は同機構の委託でJR北海道が担当。新幹線ホーム設置の前段となる在来線11番線の拡張工事の準備を進める。工事が札幌市の北口駅前広場や地下通路上に影響することから、調査設計などの準備に入る見通しだ。

 目に見えた工事が始まることで地元の開業に向けた期待は高まる。札幌市も駅前再開発など、道都の新たな顔づくりを促進していく。

 2019年4月22日付の北海道建設新聞(12面)に関連記事を掲載しています。

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