旭川建管は2019年度、十勝岳温泉美瑛線美瑛町白金―美沢地区約4㌔の拡幅改良に新規着手する。渋滞が発生している区間を拡幅するほか、急カーブ箇所では線形改良を実施し、交通の安全性を確保する考え。総事業費は約7億円を見込んでいる。本年度は1500万円を投じ、20年度以降の着工に備え実測実施設計と用地調査を進める予定だ。
十勝岳温泉美瑛線は、起点側に十勝岳温泉や吹上温泉、白金温泉があり、終点側が美瑛町市街地となる路線。市街地と温泉地の間にある青い池や道の駅びえい「白金ビルケ」など観光地が点在し、利用車両が多く渋滞が発生している。
また、サイクリングコースとしても活用が進んでおり、利用者の安全性が求められることから、美瑛町が白金ビルケ付近から市街地側約4㌔の狭小幅員と急カーブが連続する区間について安心安全な道路環境の実現を旭川建管に要望していた。
これを受け、建管は対策として幅広路肩への拡幅を計画。現況の車道5・5m、路肩両側0・75mを車道6m、路肩両側1・75mに広げ、急カーブ箇所では線形改良を施す。
区間内にある白金橋(プレテンション式コンクリート桁、逆T式橋台・直接基礎、1986年竣工)も拡幅する見通しで、今後具体的な整備手法を検討する。