北海道建青会(会長・渡辺一史函館建青会会長)は、9月27日午後2時半から函館国際ホテルで第34回全道会員大会を開く。大会テーマは「価値創造―魅力ある産業へ、選ばれる企業へ―」とし、企業のブランディングを通じた建設業の価値や魅力の向上について考える。基調講演は「つくるひとをつくる」という経営理念の基で人材育成に取り組み、採用倍率が20倍になるなど成果を挙げている三和建設(本社・大阪)の森本行則専務が講師を務める。
毎年開かれる全道会員大会では、建設業に興味や関心を持ってもらい、その魅力をPRする活動を展開。今回はその成果と課題を明らかにし今後、取り組むべき方向性を明確化させる。一方で、個々の企業がブランドを構築するブランディングを図り、価値や魅力を高めることが担い手から選ばれる会社となり建設業全体の魅力アップにもつながることから、成果を挙げている企業の取り組みを通じて認識を共有する。
基調講演で講師を務める森本専務の三和建設は、大阪に本社を置き、東京本店や京都支店を持つ創立72年の企業。社員を大切に思い、社員が主役になって会社を成長させる施策を進めた結果、業績は継続的に向上。「働きがいのある会社研究所」による働きがいのある会社ランキングに5年連続でランクインし、2017年には「人を大切にする経営学会」などが主催する日本でいちばん大切にしたい会社大賞の審査委員会特別賞を受賞した。同会は大会テーマを体現する企業と考え講師に招いた。
講演後は、渡辺会長や森本専務のほか、函館工業高等専門学校の平沢秀之社会基盤工学科教授らを交えてパネルディスカッションし議論を深める。