鈴木直道知事は就任後初めて、20日開会の定例道議会で道政執行方針を演説した。「未来への新たな道を自らの手で切り開いていくことが求められている」と述べ、人口減少や地方創生など直面する課題を克服し、これまでにない柔軟な発想を積極的に取り込んで大胆に施策を展開していく考えを表明した。
鈴木知事は、本道の強みを最大限発揮することで、新たな時代に躍動する北海道を実現できるとして「ピンチをチャンスに変える道政」「新たな発想で攻める道政」「地域と共に考え、行動する道政」の3つを基本姿勢に据えて取り組む考えを示した。
人口減少問題に対して「地域と連携して北海道創生の取り組みを展開し、地域と共に考え行動する道政を実践していく」と意気込んだ。安全・安心で強靱(きょうじん)な北海道づくりに向けては、北海道胆振東部地震からの一日も早い復旧・復興に向けて全庁を挙げて取り組んでいく考えを示し、道路や河川など社会資本の整備、適切な維持管理、長寿命化を図るとした。
地域を支える交通体系の構築に関して「将来の地域づくりを見据え、公共交通全体を俯瞰(ふかん)した中で、鉄道が果たしていく役割を考えることが必要」との認識を示し、関係機関との検討・協議を急ぐ。
深刻化する人手不足に対応するため外国人材のワンストップ窓口の整備や、道産食品の輸出拡大、外国人観光客の誘致加速に取り組むとした。