釧路市の津田学市立釧路総合病院事務部長は、新棟建設の基本計画を2019年度中に見直す考えを表明した。設計の発注時期については、明言を避けつつ20年度以降となる可能性も示唆した。
24日に開かれた市議会民生福祉常任委員会で太田豊新棟建設推進室長が、「設計図面は白紙になったものの、これまでに医師や医療スタッフと積み重ねてきた協議内容を生かしながら、病院内や都市整備部建築課と連携して基本計画見直しを進めている」と報告。手術件数、3次救急患者数、救急車等の受け入れ患者数の増加といった医療ニーズの変化への対応や、大半を解体するとしていた既存棟の活用範囲見直しなどについて協議していると述べた。
各委員からは、設計の再発注や見直し完了時期などスケジュールに関する質問が集中。
津田部長は年度内を目標に基本計画の見直しを進めていると認めた。その後のスケジュールは「もう少し具体的に示せる時期に明らかにしたい」と述べるにとどまったが、設計の発注については来年度の可能性があることも暗にほのめかした。