オール北海道ボールパーク連携協議会は9日、北広島市芸術文化ホールで1回目の協議会を開いた。北海道の新たなシンボルを目指すボールパーク(BP)を通じて広域連携し、まちづくりの課題解決や活性化を図る。9月から5つの分科会で具体的な協議に入り、2回目の協議会は2020年2月の開催を予定する。
構成は、石狩管内とJR千歳線近郊エリアの14自治体のほか、道、オブザーバーの北海道開発局、大林組や電通、JR北海道、東日本高速道路など。事務局は、北広島市と北海道日本ハムファイターズ、北海道ボールパークが務める。
分科会のテーマは、BPエリア活用(PR)、周遊策、食、スポーツ・人づくり、交通の5分野。交通では道路交通・鉄道輸送・近距離輸送・シャトルバスの検討会を設置し、渋滞対策や新駅・現駅整備推進、バス輸送などを専門的に話し合う。
協議会で、日ハムの三谷仁志執行役員事業統轄本部副本部長が新球場の設計に合わせて、敷地内の動線や開業後のイメージなどを示すマスタープランを策定中と報告。
また分科会の検討事項として、北海道らしさを感じられる方法やBP来場の目的形成、交通利便性向上などを提示した。
当別町の宮司正毅町長は「帰り道は多様性のある交通手段の提供を」、由仁町の松村諭町長は「BPが核となって、市町村の関係が点の状態から線となることを期待」と述べた。
大林組札幌支店の矢野基支店長は「工事計画を立てて、周辺のインフラ工事と連携し慎重に進めたい」と話したほか、JR北海道の島田修社長は北広島駅改修に万全を期す考えを示した。
(北海道建設新聞2019年7月10日付12面より)