札幌市除雪事業協会(213社)は26日、札幌市内で定期総会を開き、任期満了に伴う役員改選で会長に宮浦征宏副会長(宮浦興業)を選出した。後任の副会長には三鍋哲雄除雪委員長(佐野重機)を選んだ。内沼勝(アイケン工業)、林義雄(道路工業)の両副会長は留任し、4期8年を務めた乳井文夫会長(晃亜興業)は顧問に就く。
除雪事業者は担い手確保や持続可能な体制づくりが課題。効率化に向けたICT活用、若手の定着が重要テーマとなる中、会長、副会長に40代の若手を起用し、周囲をベテランが固める新体制を構築した。
役員改選ではこのほか理事に札幌建設運送、鹿島舗道工業、水谷組、三井住建道路、光建工業の新任5社を含む23社を選出。監査は岡本興業、北道工業の2社を新任した。
事業計画は待機時の補償率改善など、持続可能な環境づくりを要望する方針を決めた。除雪機械の実技研修会の開催、課題分析に向けた実態調査、ICT活用に対する実証調査を展開する。
総会後、宮浦新会長は「行動力が求められての選出と考える。先輩役員、会員の力を借り、全ての会員が経営を続けられるよう環境を改善したい」と抱負を述べた。勇退する乳井会長は「若手の活躍をベテランが支え、目標を達成してほしい」とエールを送った。